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KEYWORDS用語集



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TITLE基礎用語

アストラギウス銀河
直径10万光年におよぶ渦状星雲。アストラギウス星域とバララント星域に別れ、それ以外に不可侵宙域とよばれる中立地帯が存在する。
ギルガメス連合
惑星メルキアを主星とする星域連合体。度重なるバララントとの戦争によって多くの星が消滅、疲弊した。
バララント同盟
ギルガメスと敵対する星域に属する星々の同盟体。ギルガメスよりも軍事独裁色が強いのが特徴。
百年戦争
アストラギウス暦7213年に休戦した第三次銀河大戦の俗称で、アストラギウス銀河を二分したギルガメス連合とバララント同盟との間で争われた戦争。
*本編では通常「百年戦争」と呼称され、「第三次銀河大戦」は『赫奕たる異端』でのみ使用されている。
メルキア
本来はギルガメス連合の中でも後進の星であったが、度重なる戦争によって有力な星が次々に消滅し、また百年戦争末期にATの開発に成功したことから一気にギルガメス連合の中で指導的な立場となる。
しかし、惑星メルキア自体の体制は連邦制であり、その内部にもいくつもの自治州や独立国家が存在する。
素体
パーフェクトソルジャー計画のためにメルキア軍が開発した、遺伝子操作を受けた人間である。本来、素体とはパーフェクトソルジャーになるためのレクチャーや改造を受ける前の記憶がまったくない生まれたての状態を言う。キリコが小惑星リドで目撃したものはまさにこの素体であった。この素体は秘密結社に奪われ、プロトワン(フィアナ)となった。
パーフェクトソルジャー(PS)
遺伝子操作により、筋力や反射神経を強化した完璧なる兵士。白紙状態の脳に必要なデータをインプットすることで「戦闘マシーン」にすることが可能であった。メルキア軍および秘密結社でその実験が進むが、精神面による欠陥を改善することができなかった。TVシリーズではフィアナとイプシロンがこれにあたる。
秘密結社
ワイズマンを神と崇め、その手足として活動を行なった組織。小惑星リドにおいて素体(フィアナ)を奪い、ウドでは治安警察に介入し、クメンでは反乱軍を援助するなど大きな力を持っていた。
結社の最高幹部であるキリイをはじめ、治安警察署長のイスクイやPS開発の責任者であるボロー、双子の科学者であるアロンとグランなどが所属していた。
もともと、結社の母体はマーティアル第7セクター支部であった。だが、彼らはマーティアルで禁忌とされている人体へ手を加える行為、すなわちPS開発に関わってことで聖地アレギウムから破門された。PS開発を推進した時点でワイズマンの支配下にあったのか、それは破門以後のことであったのかは、定かではない。
小惑星リド
メルキア軍によってPSの研究・開発が行なわれていた場所。百年戦争の終結間際に秘密結社に襲撃され、素体を奪われた。
ミッションディスク
ATの操縦に用いるディスク。パイロット自身が作成・改良することが可能。キリコはPSと対決するために専用のミッションディスクを独力で作りあげた。
ヂヂリウム
コンピュータの部品にも用いられる半液化金属。非常に高価な戦略物資であると同時に、PSの身体機能の維持に必要不可欠であった。ヂヂリウムは気化すると青い燐光を発する。
ギルダン(登場話数:TVシリーズ第3話~)
ギルガメス連合内における貨幣単位。

TITLEアーマードトルーパー

AT
アーマードトルーパーの略。二足歩行型の人型兵器で、その汎用性の高さから百年戦争末期に登場以来、戦場における必須兵器となった。それまで優勢だったバララント軍が、ギルガメス軍がATを投入するに及んで劣勢に陥ったと言われている。
兵士たちの間では、ATのことを「ボトムズ」と呼ぶことも多い。「ボトムズ」という名称の由来は「VOTOMS」=Vartical One-man Tank for Offence&Manevar(攻撃と機動の為の直立一人乗り戦車)の略からきているが、AT搭乗者の生存率が極めて低いことから兵士たちの間では「最低の野郎ども」という意味で揶揄して使われている。
代表的なATにメルキアが開発した「スコープドッグ」がある。
ローラーダッシュ
整地において行われるATの走行方法。通常の歩行とは異なり、脚部のグライディングホイールによって、姿勢を保ったまま高速走行する。ギルガメス軍のほとんどのATに搭載された機構だが、バララント軍のATの多くにはグライディングホイールが装備されていないため、不可能である。また、ベテランパイロットになるとこのローラーダッシュとターンピックを上手く活用して、高度な操縦を行なうことが可能となる。
ターンピック
ATの脚部に装備されている方向転換用のくさび。これを地表に打ち出して回転の軸とすることにより、ローラーダッシュ中に方向を急転換することができる。
アームパンチ
腕部に内蔵された液体火薬カートリッジによって、ATの肘から先をスライドさせ、接近戦において目標に打撃を与える攻撃方法。ギルガメス軍の正式ATのほとんどに標準装備されている。
マッスルシリンダー(MC)
ATの根幹をなす技術。シリンダーはATの骨格にあたり、その内部に化学繊維(人工筋肉)を収納している。この人工筋肉を収縮させることによってATの動作を行なうが、そのために必要なのがポリマーリンゲル液である。
ポリマーリンゲル液(PR液)
マッスルシリンダー内の化学繊維(人工筋肉)が機能するために必要な液体で、人間で言えば血液に相当する。PR液はマッスルシリンダー内に充填されており、一定時間駆動させると劣化してしまうため、適宜交換する必要がある。また、劣化前のポリマーリンゲル液は非常に不安定で扱いづらい。
標準交換時間(h)
ポリマーリンゲル液を交換する目安となる時間。
降着機構
おもにパイロットの乗降を容易にするため、脚部を曲げることによってコクピット部を地上に近づける機能を指す。また、この機能を活かして降下時のショックアブソーバーとして活用される。
スワンピークラッグ
湿地戦用ATの脚部に装着されている補助走行装置。接地圧を分散させることで、脚部が地面にめり込まないようになっている。

TITLEウド篇

ウドの街
惑星メルキアのローラシル大陸のほぼ中央に位置する都市。かつては重要な工業都市であったが、バララント軍の爆撃により壊滅的な打撃を受ける。その際、軍需工場で使用されていたヂヂリウムが飛散し、これを発掘しようとする者たちが集まり、都市が成立した。構造的には爆撃のクレーター内部を利用した階層都市となっており、中枢部には治安警察がある。環境汚染によってウドの街には酸の雨が降る。
戦争後には職を失った元軍人やならず者が溢れかえる混沌とした街となっていた。のちにメルキア軍と治安警察の戦闘によって崩壊した。
治安警察
百年戦争の終結によって大量に解雇された軍人たちが作りあげた一種の自警団。ウドの街の中枢部に本部が存在する。
暴走族ブーンファミリー
ウドの街の暴走族。治安警察署長とグルになってヂヂリウムの採掘を行なっていた。のちに新署長となったイスクイの命令で壊滅させられた。
バトリング
ATを使った賭け試合。武器を持たず、格闘戦だけで決着をつけるブロウバトルと、実戦さながらの火器を使用するリアルバトルがあった。刹那的なウドの街の住民の重要な娯楽であった。
マッチメーカー
バトリング選手のマネージメントを行なう者。興行を主催するのはプロモーターである。
レッドショルダー
ギルガメス星域連合軍 第24メルキア方面軍所属惑星占領軍戦略機甲兵団特殊任務班X-1、人呼んで「吸血部隊」。腕利きのボトムズ乗りばかりを集めて結成された特殊部隊である。レッドショルダーの名の由来は、ATの右肩が血のような赤色に塗られていたことによる。キリコもかつてこのレッドショルダーの一員であった。
レッドショルダーについての詳しい内容はOVA『ザ・ラストレッドショルダー』と『野望のルーツ』で語られている。

TITLEクメン篇

クメン王国
惑星メルキア熱帯地方に位置し、密林と湿地に覆われる「緑の地獄」。
メルキアからの完全分離独立を主張する自治国であり、工業国のメルキア連邦内にあって、農業を主体とする後進国家である。そのため、国の近代化を目指す第三王子カンジェルマンが、自らの真意を隠して内乱を勃発させた。しかし、この内乱によってクメン自体の国力が衰え、結果的にクメン王国は再びメルキア連邦に加盟することとなった。
神聖クメン王国
新しいクメンを作るために、敢えて守旧派を統合してカンジェルマンが立ち上げた反乱国家。メルキアと手を組んだクメン王国の前に、建国からわずか5年にして消滅した。
アッセンブルEX-10
ニイタン市郊外にある傭兵基地。軍事的に弱い立場にあるクメン王国が雇った傭兵部隊の基地である。司令はゴン・ヌー将軍。傭兵は内乱終結と同時に邪魔になるとの王国政府の判断によって、メルキア軍がビーラーゲリラとともに一掃した。
ファンタムクラブ
ニイタン市にある飲み屋で、傭兵たちの憩いの場であった。オーナーはゴウトとバニラである。店の名前はいつかキリコがクメンに来た時にピンと来るようにと「ファンタムレディー」にちなんで付けられた。のちにゲリラの襲撃にあって焼失する。
ビーラーゲリラ
神聖クメン王国側のゲリラ。一般人との見分けが難しい上に、ジャングルにおける土地勘にも優れているため政府軍、傭兵たちを苦しめた。
ニイタン
ムナメラ河沿いの小都市。アッセンブルEX-10の後方補給基地としての役割を担っていたが、そのためにビーラーゲリラに狙われて壊滅した。
ムナメラ河
クメン王国を流れる大河。
ゾンム村
ニイタン市より上流80kmにある小村。ゲリラの根拠地としてアッセンブルEX-10の傭兵部隊により焼き払われた。
カンジェルマン宮殿
神聖クメン王国の本拠地。内乱終結時の激戦により壊滅した。
バランシング
クメンに伝わる伝統的な武術。先端が三日月状になった槍で戦う。カンジェルマンはバランシングの達人であった。
ザイデン
クメン王国の首都。
ラモー寺院
ムナメラ河沿いにある大きな寺院。特殊任務を遂行中にカン・ユー大尉の独断より壊滅させられた。
三日月湖
本来はムナメラ河の蛇行によって生じた無数に存在する湖であるが、本編中の三日月湖はカンジェルマン宮殿近くの大きな湖を指す。

TITLEサンサ篇

惑星サンサ
かつての激戦地で、レッドショルダーによって壊滅的な打撃を与えられた星。三次にわたる激戦によって生態系は破壊され、酸素ボンベなしには人間が生きられないような荒廃した星となってしまった。
TVシリーズの時点においては不可侵宙域に属する。
不可侵宙域
ギルガメス・バララントの休戦条約によって取り決められた中立宙域を指す。クエント、サンサなどはこの中に位置している。
再生武器商人
惑星サンサにおいて遺棄された兵器を回収・再生し、軍や商人に売りさばいて生計を立てている人々。

TITLEクエント篇

惑星クエント
ほとんど全てが砂漠に覆われた星で、多くのクエント人は深い谷底を生活の拠点としている。クエントではクエント素子の発掘と成人男性を傭兵として星外へ送り出すことが唯一の産業であり、戦闘力の高さや命令に忠実なことからクエント人は傭兵として高く評価されている。
クエントの古代文明
三千年前に栄えた超文明。キリコらの生きた時代よりも遥かに進んだ文明を誇っていたが、異能者の出現によって自らその文明を放棄した。クエント古代文明の遺構は惑星クエントの到るところに残されていたが、惑星クエントの爆発とともに失われることとなった。
ゴモル
惑星クエント唯一の都市であり、宇宙港が存在する。街の中心の巨大な塔の上半分は「禁断の地」とされており、それこそが古代クエント文明の遺構であった。
傭兵センター
ゴモルにあり、クエント人を傭兵として送り込むための仲介を行なっている。
クエント素子
古代クエント文明の遺産である高性能半導体。このクエント素子を用いた金属探知機は非常に優秀である。
自動防衛機構
惑星クエントに存在する防衛機構。古代クエント文明の遺構で、驚異的な力を有する。
異能者
クエントの古代文明時代に発生した新人類で、コンピュータとの適合能力が極めて高かった。異能者はその能力によって全銀河を統治しようと企むが、異能者以外の人間の反抗のためにそれを成し遂げることができなかった。それ以後、異能者は自らの意志と記憶を原形質保存装置に残し、ワイズマンとなって文明を裏から操作し続けた。
原形質保存装置
異能者たちの意思と記憶を保存した装置。

TITLEザ・ラストレッドショルダー

バカラ・シティ
ウドと同様の階層都市となっている。グレゴルーの呼びかけに応じたキリコ、バイマン、ムーザが集まってきた場所である。ここで四人はATの整備を行ない、デライダ高地へと出撃した。
デライダ高地
百年戦争直前にバララント軍の空襲にあって壊滅したメルキア軍の基地跡。残留放射能のために周囲一帯は荒地であったが、地下には秘密結社のアジトがあり、そこでPSの開発・研究が行われていた。しかし、キリコらの襲撃によってそのアジトも完全に消滅した。

TITLEビッグバトル

ア・コバ
ギルガメス、バララントのいずれにも属さない惑星のニュートラル・シティ(中立都市)。バトリングが活発に行われており、両軍が新兵器のテストを行っていた。キリコらのバトリングによって地上戦艦が暴走し、街は半壊した。
地上戦艦
百年戦争時に使われていた巨大な陸上兵器。ア・コバの街外れに遺棄されていた地上戦艦は、戦後、バララント軍のPS開発の秘密基地として使用されていた。キリコとのバトリングにおいて暴走し、ア・コバの街を半壊させた。

TITLE野望のルーツ

惑星オドン
ギルガメス星域連合軍 第24メルキア方面軍所属惑星占領軍戦略機甲兵団特殊任務班X-1、通称レッドショルダー部隊の秘密訓練基地が存在する惑星。濃密なガス雲に覆われている上に、大気圏中には金属片がバラ撒かれているために外部から惑星内を窺い知ることはできない。また、気圧・重力などの条件が過酷で、この惑星で生活するだけで、兵士は肉体を鍛えられていくことになる。
惑星上には東西二ヶ所の基地があるが、そのうちの西基地は暴動によって大損害を被った。
共食い
レッドショルダーへの入隊にあたり行われる選抜試験。惑星オドンへ到着早々、模擬戦闘と偽ってレッドショルダー隊と戦わせ、生き残った者のみを入隊させるという過酷なテストである。
異能生存体
ペールゼンによって命名された非常に高い生存率を持った個体を指す。ペールゼンによると、人類におけるその発生確率は二百五十億分の一であり、キリコこそがその異能生存体であった。
第三次サンサ攻略戦
ギルガメスによる、三度目の惑星サンサ攻略戦。重要な局面の正否がレッドショルダーに依存する作戦であり、わずか20日で終結した。この攻略戦の結果、百年戦争は終結に一歩近づいたといわれている。また、この戦いによって惑星サンサは事実上壊滅した。

TITLE赫奕たる異端

マーティアル
アストラギウス統一宇宙暦の元年と同時に、惑星ジアゴノに発生した原始宗教を祖とする汎銀河結社。星雲法成立以来、ギルガメス・バララント双方に保護を認めさせてきた。その最大の教義は「武は万物の調和なり」。人間を進化させた要因はあらゆる意味での戦いであり、神聖な武闘によってさらなる神への道を探るという思想を奉じている。そのため、いわゆる人格神を信じる宗教ではない。その会員は全銀河に存在し、アストラギウス銀河社会の公然・非公然の両面に巨大な影響力を有している。
聖地アレギウム
惑星ジアゴノにあるマーティアルの聖地。マーティアル設立の秘儀であるヤーダル碑が発見された地である。根本聖堂の所在地であり、法皇もまたこの地に存在する。
根本聖堂
マーティアル信仰の総本山であり、法皇の居住地。しかし単なる宗教的な建物と言うにとどまらず、ATや砲台が多数配備されている大がかりな要塞としての側面も併せもっている。
惑星ジアゴノ
汎銀河結社マーティアルの聖地であるアレギウムが存在する惑星。アストラギウスの現文明圏を構成する惑星の中で、もっとも初期に宇宙進出を果たした惑星である。そのため、言語・文化・年号等、多くが全アストラギウスの標準的な文化となっている。
ネクスタント
汎銀河結社マーティアルの第9セクター指導者モンテウェルズ卿が完成させた類人兵器。その第1号となったのは、モンテウェルズの娘テイタニアである。人間としての生体脳の他に人工の補助脳を備え、身体は完全に機械化されている。生まれながらの人格、感情を持ちながら、補助脳のサポートにより究極の戦士として人間を凌駕する能力を発揮することが可能。これはあくまで、自由意志を持った人間を神に近い超人へ昇華させた存在であり、命令に忠実な兵士であるPSとは、目指すところが根本的に異なる存在である。ATに代わる主力兵器を目指して開発されたが、キリコの“奇跡”の前に、モンテウェルズの理想は瓦解する。
なお、マーティアルでは戦闘能力の向上を目的として、人体を改造することは禁忌とされている。そのため、モンテウェルズはテイタニアが事故にあった状態を装い、緊急避難として改造を強行した。
補助脳
類人兵器ネクスタントに付加された人造器官。身体機能の制御や状況判断の補助を行うと同時に、苦痛やストレスを抑制する機能もある。モンテウェルズはアレギウム長老会議の席上において、“黄金の脳髄”と形容した。生体脳が休息する時には、全面的に身体のコントロールを司る。モンテウェルズの目論見では、補助脳が成長し終えたところで、生体脳の役割は終わるはずだったらしい。
秩序の楯
マーティアルの第13階位。マーティアルの教義を守護する戦士としての位で、アレギウム防衛の任を帯びている。法皇テオ8世よりテイタニアに対して与えられた。この階位の者に対しては、たとえ支部指導者であろうと直接命令することはできない。
惑星マナウラ
ギルガメス連合に属する辺境の惑星であり、マーティアルの第9セクターに属する。この第9セクターの責任者がモンテウェルズ枢機卿である。バララントとの係争の地でもある。
コールドカプセル
冷凍睡眠装置。キリコとフィアナがこのカプセルに入った後、戦争の進展とともに蘇生技術などが急速に向上した。ワイズマン消滅後、著しい技術開発が行われた数少ない一例である。これは、兵士の損耗率を高くすることで異能者の発生を促進させようというワイズマンの関与がなくなったためと思われる。アストラギウス暦7247年の時点では、銀河の各所にコールドカプセルを自動で回収・蘇生するセンターが設置されている。しかしその一方でカプセル移送中の事故も多く、兵士の間でカプセルは「寒い棺桶」と揶揄されている。
蘇生業者
コールドカプセルの回収・蘇生を生業とした民間業者。
コンプラント
惑星マナウラの衛星軌道上に定位する宇宙工場群。ここに回収されるコールドカプセルを蘇生させることを生業としている者も多く、ウドなどと同様の歓楽街もその内部に有している。のちにイリーシン市郊外に墜落した。
イリーシン市
惑星マナウラの一都市。バララントの度重なる侵攻にあっている。キリコとテイタニアの戦いによって墜落したコンプラントはこのイリーシン市郊外へと落下した。

TITLEペールゼン・ファイルズ

惑星ロウムス
海のごとき大河タイバスを挟み、ギルガメス軍とバララント軍がそれぞれ占領し対峙する戦略拠点惑星。
渡河作戦
ギルガメス軍がバララント軍との膠着状態を打破すべく計画された。
大規模な部隊を編成しタイバスを渡りバララント軍を攻撃するという無謀で無計画な作戦。
惑星ガレアデ
ガレアデ星系第4惑星。ギルガメスとバララントが対峙する重要戦略拠点惑星。
爆破のクレーターが幾重にも重なり、真っ赤に焼けた荒野が延々と続く。
鉱物資源を中心に大量の資源が眠る火星サイズの星は、戦争遂行のために絶対に欠かせないものとして、百年戦争以前から開発がはじめられた。
戦略統合基地M7
惑星ガレアデにあるギルガメス軍の基地。
ATの格納庫、修理工場、病院など前線を維持するために必要な設備を備えている。
カステーヨ高原
惑星ガレアデ極北に向かう途中に位置する高原地帯。周辺には塹壕が張り巡らされている。
マニド峡谷空中要塞
マニド峡谷の中ほどに建設された巨大砲を装備するバララント軍峡谷監視基地。
崖の両側から6本のワイヤーで空中に吊られている。
ガレアデ極北基地
ギルガメス軍によって極北に建設された前線基地。自動迎撃システムと共に、AT戦用塹壕が前面に張り巡らされている。
惑星クズスク
ギルガメス連合に属する惑星。メルキア情報省管轄の医療収容所がある。
惑星モナド
ギルガメス、バララント両軍が奪い合う人口天体。クエントを中心とする先史文明の遺跡を有する。
大量のエネルギーを断続的に放出しているがその内部はほとんど解明されていない。

TITLE孤影再び

グルフェー
惑星メルキアの砂漠の交易都市。
マーティアルの庇護が厚かったグルフェーの街は“アレギウムの赫い霍乱”後に、マーティアルの権威が失墜したことから、利権を狙うメルキア軍の商路封鎖に悩まされている。
黒い稲妻旅団
第17バレギア方面軍戦略機甲兵団の通称。
メルキア軍が街の経済力を支配しようと差し向けた部隊で、250機のATで街を包囲する。黒い機体に稲妻型の通信アンテナのついたATが特徴的である。
五つの薔薇
グルフェーの有力者の集まり。バニラもメンバーの一人。

TITLEメロウリンク

機甲猟兵
地雷や対ATライフルなどの軽武装のみで機械化部隊と戦う歩兵。乗るべきATを失ってしまった場合など、やむを得ず一時的に機甲猟兵になる場合もあるが、懲罰的な性格が強い兵科である。最低の野郎=ボトムズの生き血を吸う戦場の蛭と蔑まれ、リーチャーズ・アーミーとも呼ばれている。
プランバンドール・スキャンダル
プランバンドール機甲大隊所属のシュエップス小隊による敵前逃亡、およびヂヂリウム強奪事件を指す。しかし、実際には軍部内の一部勢力によるヂヂリウム強奪を隠匿するため、でっち上げられたものであった。
シュエップス小隊
シュエップス・F・ブライアン少尉を隊長とするメルキア軍の小隊。ギルガメス星域連合軍第18メルキア方面軍プランバンドール機甲大隊第8中隊に所属していた。
プランバンドール・スキャンダルの汚名を着せられた部隊であるが、それは実際には軍上層部による陰謀であった。メロウリンクはこの部隊唯一の生き残りとして部隊の最後を伝えようとするが、陰謀の存在を知り、仲間の復讐を誓う。
プランバンドール大隊
メルキア軍に所属する機甲大隊。ギルガメス星域連合軍第18メルキア方面軍に所属している。
大隊に所属するシュエップス小隊によるヂヂリウム強奪と敵前逃亡事件が発生したことから、この事件は大隊名をとってプランバンドール・スキャンダルと呼ばれている。
惑星ミヨイテ
ミヨイテ宙域に存在する可住惑星で、ヂヂリウムを産出することから両軍による大規模な戦闘が幾度なく行なわれた。レッドショルダーの伝説が打ち立てられた古戦場の一つとしても知られている。
ザキの基地
冷たい季節風と酸の雨が過酷な、惑星ミヨイテの北緯30度に位置するパドゥールの荒野に存在する前線基地。この荒野に刻まれた、スネークベッドと呼ばれる幅50m、深さ20mの亀裂の中に建設されている。
リーニングタワー
大戦中に墜落したケルビン級宇宙戦艦だが、地中に突き刺さった姿があたかも塔のように見えることからこのように呼ばれている。
チェコブの木
火持ちがよく薪にするには最適の木だが、トゲには毒性があり、刺されると幻覚を見ることがある。
ドッパー軍刑務所
メルキア連邦に隷属する小国ボズー教主国の離れ小島を利用した軍刑務所で、元はヂヂリウムの採掘場。月に一度、引き潮の時にだけ大陸と地続きになるフラワーロードが現われる。
バラシュトラ山脈
惑星メルキアのパレグア大陸西部にある山脈。ここを通る大陸横断鉄道はしばしば山賊に襲われている。


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