TV ビッグバトル ザ・ラストレッドショルダー 野望のルーツ 赫奕たる異端


 レッドショルダー隊の基地である惑星オドン。そこへ強行偵察を行うギルガメス軍のAT部隊。だが、部隊は肩を赤く染め上げたAT隊によって、瞬く間に全滅させられてしまう。
 その事件の存在も知らぬまま、キリコは突然の転属命令によって、オドンへとやってきた。そして、到着と同時に模擬戦闘を強要される兵士たち。だが、それは適正テストとは名ばかりの、共食いと呼ばれる実戦であった。戸惑いながらも殺されていく兵士たち。そんな中、キリコはカースンという男とともに、その危機を乗り越え、レッドショルダーの機体へ逆撃を加える。
 結局、レッドショルダーに無事入隊できたのは、キリコとカースンのみであった。二人はさっそく、レッドショルダーの古参兵グレゴルー、バイマン、ムーザから手荒い歓迎を受ける。
 その頃、ギルガメスの最高戦略総会において、レッドショルダーの創設者ヨラン・ペールゼンは第三次サンサ攻略戦の作戦案を提出していた。作戦案は高く評価されつつも、そのいくつかの局面でレッドショルダーに全面的に依存していることが問題とされる。レッドショルダーの情報開示を求める声に、ペールゼンは必要なしと言い切った。先の強行偵察の一件を、切り札として……。
 強制収容所のようなオドン基地で、兵士たちから“所長”と呼ばれているリーマン司令官。彼はペールゼンから、密命を受けていた。それは、キリコを監視せよというものだった。ペールゼンとリーマンが共有した理想は、鉄の規律と弛まぬ訓練によって、最強の戦闘集団を作り上げることである。しかし、すべてに反抗的なキリコは、その理想から大きく逸脱する存在だ。ペールゼンが「死なない兵士」を求めてキリコに行き着いたことに、リーマンは疑念を抱く。
 そして、リーマンはグレゴルーたち三人に、キリコの殺害をけしかける。あらゆる状況下で生き延びてきたキリコの履歴を知らされ、敵意と興味からその挑発に乗ってみせるグレゴルーたち。三人に基地中を追いかけ回されたキリコはやがて廃棄倉庫へと逃げ込むが、そこで奇跡が起こった。キリコを射殺しようとグレゴルーが至近距離から撃った弾丸が、すべて異様な軌道を描いて外れてしまったのだ。逆上したムーザが機関銃を撃とうとするが、なぜか暴発してしまう。その光景を監視カメラで見ていたリーマンは、倉庫ごと爆破する。間一髪のところを脱出したキリコとグレゴルーたちはATに乗り込み、混乱はやがて基地全体の暴動へと発展していった。



 やがて暴動も鎮圧されかかった頃、キリコとカースンのATはヘリコプターに発見され、ATの大部隊によって完全包囲されていた。いまにも抹殺命令が下されようとしたその時、部隊は攻撃を中止する。オドンに到着したペールゼンが、戦闘中止を命令したのだ。
 ついにキリコの前に現れるペールゼン。だが、二人は初対面ではない。キリコ自身も知らない過去のことに触れようとした瞬間、ペールゼンはその場に押し倒された。ペールゼンの首を締め上げるキリコ。絶命寸前のペールゼンが放った銃弾により、キリコは死んだ。
 自分は間違っていたのかもしれない、とオドンを後にするペールゼン。だが、帰還中の彼のもとに、キリコが生き返ったという報がもたらされた。弾は僅かに心臓を逸れていたのだ。キリコが自分に制御しえる存在ではないことを理解するペールゼン。その結果、キリコはグレゴルーたちとともに、第三次サンサ攻略戦の最激戦地へ投入された。
 サンサでの戦いは熾烈を極め、カースン機が被弾する。自分は軍上層部から送り込まれたスパイであることを告白するカースン。彼はキリコに、自分の過去を追うことを勧めつつ、死んでいった。
 その直後、キリコは襲撃を受ける。それは、味方であるはずの肩を赤く塗られたAT部隊であった。リーマンが自ら、キリコが不死の存在でないことを証明しようと、挑んできたのだ。リーマンとの戦いの中で、キリコは忘れていた何かを思い出していく。
 それから三日後、サンサでの戦いは終った。そしてキリコはまたもや生き残ったのである。
 やがて、サンサ戦の祝勝パレードにおいて、ついにレッドショルダーの全容が一般に公開された。しかしその時、ペールゼンは死んだはずのキリコの姿を見つけ、驚愕するのであった。